自分を浄化し、愛のエネルギーを届ける
- Gabby
- 1月23日
- 読了時間: 7分
更新日:2月20日
リサはロサンゼルスでグループヒーリングを行っている40代の女性だ。
スリムな体型にショートカットヘアが特徴で、ボーイッシュでさっぱりとした雰囲気が魅力的。
彼女は幼い頃から、人には見えないものを感じたり、見たりする特別な感覚を持っていた。その才能を大人になってからさらに磨くため、レイキやさまざまなヒーリング手法を学び、資格を取得してきた。
現在、リサはグループセッションを通じて、人々と手を繋ぎながら瞑想をしたり、祈りを捧げたりするヒーリングワークを行っている。
セッションが始まると、ノアが口を開いた。
「リサ、君が一生懸命人を助けようとしているのは伝わってくるよ。でもね、君自身がネガティブなエネルギーに包まれているんだ。それは、君のエネルギーワークを受けに来た人たちから受けてしまったものだよ。」
リサは驚きながら尋ねた。「そんなに溜まっているんですか?」
「これだけ溜まるとね、体が緊張でいっぱいになる。そのせいで夜に眠れなかったり、リラックスできなくなるんだ。」
「その通りです。」リサはため息をついた。「眠れなくて、ついお酒を飲んでしまうんです。」
ノアはリサをじっと見つめながら続けた。
「特に足の方に重たいエネルギーが溜まっている。ネガティブなエネルギーは重いから、どんどん下に落ちていく。確かにお酒を飲むと、一時的に緊張が和らぐだろう。でも、このままではお酒に頼りすぎてしまう可能性がある。だから、まずは浄化が必要だ。」
「浄化ですか…。自分では浄化できていると思っていたのですが、実はできていなかったんですね。どうすればいいのでしょう?」
ノアは優しく微笑んだ。
「まず、僕が浄化をするよ。君の中がきれいになれば、少しずつ自己浄化ができるようになるよ」
リサは深く頷き、ノアの言葉に希望を見出しているようだった。リサはエネルギーに敏感で、それを感じ取る能力に長けていた。
ノアのセッションが始まると、彼から放たれる光のエネルギーが自分の中に流れ込んでくるのをはっきりと感じた。
「エネルギーが体の中に渦を巻いているのがわかります。それが少しずつ私の内側を浄化しているのを感じます。」リサは目を閉じたまま、そう口にした。
霊的感性が鋭いリサには、エネルギーがどのように動き、どの部分を癒しているのかが明確に見えるようだった。まるで光の流れが体内を駆け巡り、長年溜まっていた重たいものを洗い流していくかのようだった。
「まるで重い霧が晴れていくみたい…」そう呟くリサの顔には、次第に穏やかな表情が浮かび始めていた。
ノアは、リサの中に溜まっていたネガティブなエネルギーを浄化し、彼女の状態について静かに語り始めた。
「君の中に見えた映像は、山を登っている君自身だった。それは、霊的な意味での山登りを象徴している。頂上に到達すると、さらに険しい山が現れ、またその山を登る。そしてまた頂上に達した時、山が突然消えてしまうんだ。その瞬間、君は気づく。登っていた山は、自分自身の『我』だったということに」
ノアの言葉を聞きながら、リサはじっと耳を傾けていた。
「映像が示しているのはこういうことだ。ヒーリングを自分の『我』で行うと、その我が次第に肥大化してしまう。結果として、さらにネガティブなエネルギーを集めるようになり、やがて支配的な状態に陥るんだ。君は無意識のうちに、自分の霊的感覚を持たない人たちを見下す傾向がある。それは、真実を求めながらもそれに出会えず、不満が心の中に蓄積されてきたからかもしれない」
ノアの声は、穏やかでありながら力強かった。
「だけどね、君の奥には光がある。君には役割があるんだ。自分の『我』を捨てて、魂が光り輝くようになるまで浄化を続けよう。そして、神と繋がり、人のために生きることを選んだ時、君は本当の意味で人々を癒せるようになる。君にはその素質が十分にあるから、ぜひ頑張ってほしい。」
「ありがとうございます。おっしゃる通りですね。これからは自分を見つめ直してみます。」
少し間を置いてから、リサは気になっていたことを尋ねた。
「ところで、私は今、グループで手を繋いで瞑想をするセッションを行っています。それについてはどう思われますか?この方法が本当に人々の助けになっているのか、少し不安になることもあって…」
「そのアイデア自体は素晴らしいね。グループで瞑想を行うことで人々が繋がりを感じられるのは、とても意義深いことだと思うよ。ただ、覚えておいてほしいのは、誰でも少なからずネガティブなエネルギーを持っているということだ。だから、手を繋ぐだけでは愛のエネルギーが自然に湧き出てくるわけではないんだ。むしろ、一緒に瞑想をすることで、全員が持つネガティブなエネルギーを互いに回し合ってしまう危険性がある。」
リサは思わず息を飲んだ。その指摘はこれまで気づけていなかった盲点だった。
ノアは続けた。
「もし本当にグループ瞑想をやりたいのなら、まず君自身が浄化されて、きれいな状態になることが大切だ。そうすれば、君が中心となってグループの人たちを浄化し、みんながネガティブなエネルギーを手放せるように導けるようになる。」
ノアの表情は穏やかで、希望に満ちていた。
「今は女性の魂が開かれ、輝く時代が来ているんだ。だからこそ、君がまず浄化されて、自分を整えること。そして、他の女性たちを浄化し、愛のエネルギーを放つことができるグループを作ることが求められている。君にはその素質があるから、ぜひチャレンジしてほしいな」
ノアの言葉に、リサは新たな使命を感じ取った。自分自身を浄化し、愛のエネルギーを生み出す存在へと成長すること。それが自分の役割だと、心に強く刻み込まれた。
「なるほど…よくわかります。ずっと心の中が重たくて、苦しい日々が続いていました。何とかしなければと思いながらも、自分でもどうしていいのかわからず、もがき続けていたんです。」
リサの目には、ほんの少し涙が浮かんでいた。それは苦しさだけでなく、ノアの言葉によって自分が抱えていたものの正体に気づき始めた安堵の表れでもあった。
「今、やっとその原因が見えた気がします。本当にありがとうございます。」
彼女の声には、感謝と決意が込められていた。
セッション後、リサに感想を尋ねると、彼女は目を輝かせながら語り始めた。
「ノアのエネルギーには本当に驚きました。とてもパワフルで、これまで感じたことのない感覚でした。セッション中に、鮮やかなピンクや美しい白い光がたくさん見えたのです。あんな光を感じたのは初めてで、グループワークで手を繋いでも決して見えなかったものでした」
彼女は一息つき、少し笑顔を見せた。
「これからは、ノアが教えてくれたように、人から受けたエネルギーを自分で浄化する練習をしてみます。それが自分にとって必要なことだと、やっと気づきました。」
そして、思いがけない効果についても話し始めた。
「それと、驚いたことに、ずっと悩まされていた腰痛が完全に消えたんです。もう何年も持病のように続いていたのに…。ノアのおかげで、その原因が自分の中に溜まっていたエネルギーだったとわかりました。本当にびっくりしましたし、すごく嬉しいです。」
リサの表情には、心身の軽さと新たな決意が感じられた。彼女にとって、今回のセッションは癒しのきっかけであると同時に、新しい一歩を踏み出すための大きな転機となったようだ。
リサには、人々を癒す特別な素質がある。その能力を最大限に活かすためにも、まず自分自身を浄化し、きれいな状態を保つことが大切だ。そうすれば、彼女の癒しの力はさらに多くの人々を助けることができるだろう。
ノアは、エネルギーを浄化するときの考え方について、常にこう語る。
「私はただのパイプに過ぎないんだ。浄化は私がやっているのではない。神の愛のエネルギーが私というパイプを通して流れ、そのエネルギーが人々の闇を浄化しているだけなんだ」と。
自分でありながら、自分を超えた世界。その境地に到達することは決して容易ではない。しかし、その道を進むための第一歩は、自分自身の内側をきれいにし、神と繋がることだと私は思う。神と繋がることができれば、そこから本当の愛が流れ込んでくる。その愛のエネルギーは、どんなに暗く重たい闇も溶かし去る力を持っている。本当の愛とは、まさに全てを癒すエネルギーであり、それは変わらぬ真実だ。
この「愛のエネルギー」を通じて癒しをもたらすことが、私たち人類に課せられた大きな課題であり、使命だと感じている。それぞれが自分の中を清め、愛を通じて生きることを選んだとき、この世界は確実に変わる。
そこに向かって進むことが、私たちの旅の本質なのだと思う。

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