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セドナへの道中に出会った悲劇のエネルギー:南北戦争の知られざる記憶

  • 執筆者の写真: Gabby
    Gabby
  • 2018年5月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月24日

アメリカ・アリゾナ州にあるセドナは、パワースポットとして日本人にも人気の高い場所だ。


 ある夏、私たちは友人スティーブと共にセドナを訪れることにした。スティーブはセドナから北へ2時間ほどの街に住んでいる。


 セドナに向かう途中、私たちは小さな町の近くを通り過ぎた。その時、ノアがとても不快なエネルギーを感じたと言い出した。


 「スティーブ、この辺りはとても嫌な感じがする。何か悲惨なことが起きた場所じゃないかな?」

 するとスティーブは驚くことなく答えた。

 「あの小さな町のホテルは、たしかに悲劇の舞台として有名だ。宿泊客が廊下や部屋で幽霊を見たり、泣き叫ぶ声を聞いたりする話はよく聞く。過去には銃の乱射事件で数十人が亡くな李、さらには従業員が地下室に閉じこもって自殺するなど、恐ろしい出来事が続いている。地元ではあのホテルは呪われていると噂されているのだが、具体的な原因は誰にもわからない。ノアなら何か感じるかもね」


 その話を聞いたノアは「とても不快なエネルギーだ」と言い、車内で浄化をしてみると言い、目を閉じて浄化を始めた。


 セドナに到着した後、ノアはあのエネルギーの「正体」について語り始めた。


「見えたよ。南北戦争末期から終戦直後、このホテルの場所には金鉱があって、そこに南軍の捕虜たちの宿舎があったんだ。捕虜たちは北軍のために過酷な労働を強いられていた。ボロボロの南軍の制服を着た彼らが、鉱山で酷使される姿が見えたよ。北軍は捕虜を解放するつもりはなく、むしろ秘密裏に彼らを抹殺しようとしていたみたいだ。捕虜たちはその意図を悟り、絶望の中で死の恐怖と向き合いながらも、故郷に帰れる日を夢見て耐えていた。しかし、その夢が叶うことはなかった。さらに戦争終結後も、彼らは20年以上も捕虜として扱われた。北軍が解散し、この金鉱も忘れ去られる中で、管理者たちは自分たちの利益のために鉱山を私物化し、生き残った捕虜たちを監査官が来る前に証拠隠滅のために皆殺しにした。その悲劇の場所の上に、あのホテルが建てられているんだ」


 ノアの話を聞いたスティーブは驚愕していた。

「そんなことがあったなんて、誰も知らないよ。銃殺の現場にホテルが立っているだなんて。それじゃあ、奇妙な現象が起きるのも納得だ。たしかにこの辺りには金鉱があったという話も聞いたことがある。当時、カリフォルニアのゴールドラッシュで多くの人々が一攫千金を夢見てやってきた時代だからね。浄化してくれてありがとう」


 戦争の悲惨さを改めて実感するとともに、これは南北戦争が生み出したもう一つの悲劇の物語だった。


 最後にセドナについて、ノアはこう語る。


「セドナは地球が宇宙とエネルギーを交換する『呼吸』の場所だ。地球もひとつの生命体だから。だからこそ、この場所は清らかに保たれるべきなんだ。アメリカンインディアンたちはそのことを理解していたから、決してセドナに近づこうとしなかった。しかし、今では年間数百万人もの観光客が訪れるようになり、彼らのネガティブなエネルギーがこの地を汚してしまっている。それが本当に残念だよ」


 セドナのボルテックスからは、竜巻のようにエネルギーが噴き出しているのがノアには見える。エネルギーが高いこの場所を、人々はパワースポットと呼ぶのだろう。


 ノアはセドナを訪れるたび、人々が残していったネガティブなエネルギーを浄化して帰るのだ。




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