難病の真実に光を：前世が語るカルマの解放

　アメリカで滞在中によく家を貸してくれる友人のルークから連絡があった。彼が親友のサンディにぜひノアのセッションを受けさせたいという。

　サンディは３０代後半の女性で、心理学の博士課程で学びながら、将来はクリニックを開いて精神的な問題を抱える人々を助けたいと考えている。しかし、彼女は難病を抱えている。自己免疫疾患の一種で、皮膚が崩れ落ちるように剥がれる病気だ。治療法は見つかっておらず、顔も赤く痛々しい。女性としてこの状況がどれほどつらいものか、想像に難くない。

　サンディはどの病院を訪れても原因がわからず苦しんでいた。そんな中、ルークは彼女の病気が前世に関係しているのではないかと考え、ノアのセッションを依頼してきた。　

　セッションが始まる。

ノアはサンディの体を見ながら話し出す。

　「サンディ、君の体全体が暗いエネルギーに包まれている。特に胸の辺りがとても暗い」

サンディは静かに答える。

　「自分でもそう感じます。病気の原因がわかるといいのですが・・・」

　ノアは次第に彼女の前世が見えてきた。そこでサンディに語り始める。

　「サンディ、君は前世でファッションビジネスをしていて工場を持っていた。ある日、誰かに頼まれてお金を貸したものの、それは返ってこなかった。その後、ビジネスは次第に行き詰まり、経営危機に陥った。絶望の中で、君は工場に火を放ち、自らもその中で命を絶った。工場には保険をかけていたから、それが家族や従業員を救う唯一の方法だと思った」

　サンディは驚いながらも静かに受け止めた。

「そんな過去があったのですね。焼け死ぬなんて、とても苦しかったでしょう」

　ノアは続ける。

「前世で自ら命を絶ったことが、カルマとして今の人生に影響を与えている。今回は皮膚が剥がれ落ちる難病という形で現れたんだ。でも今回の人生では死を選ばず、このカルマを乗り越える必要がある。エネルギーとしてのカルマは消したから、時間が経てば症状も変わると思う。様子を知らせてね」

　実はサンディの親友であるルークも今回の人生で、ファッションビジネスで成功している人物だ。前世でサンディが関わっていた業界と同じように、彼も工場を持ち、洋服の大量生産をしている。２人は幼馴染で、小さい頃から進路は違えど親友であり続けているのは、何か特別なエネルギーの引き寄せがあるのかもしれない。

　周囲から「２人は恋愛関係になったことがないの？」尋ねられることもあるようだが、２人の絆はそれを超えた友情だという。前世からの深い縁があったのかもしれない。

　セッション後、しばらくしてサンディからメールが届いた。そこにはこう書かれていた。

「ノアのセッションを受けてから、これまで抱えていた暗い感情や絶望感が和らぎました。さらに驚いたのは、体の痛みが軽減されたことです。難病の原因がわかったことで、大きな安心感を得られました。心理学を学んでいますが、アカデミックな学問だけではこうしたカルマを解明することは難しいですね。ノアのエネルギーワークに非常に興味があります。次回、お会いする際に、ぜひ色々と教えていただけると嬉しいです」

　さらにルークからも連絡があり、サンディが明るくなり、自分自身を受け入れられるようになったと喜びの声を聞いた。

　これから、カルマの影響が消えた彼女が希望を持ち、心理学者として多くの人を助けていけるよう祈っている。