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築250年の家に秘められた歴史と不思議な現象の真実

  • 執筆者の写真: Gabby
    Gabby
  • 2018年5月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月15日

 ボストン滞在中、エレナという女性がセッションに訪れた。彼女の目的は、自宅の状態をノアにもらうことだった。

 エレナはアルバニアとエストニアのハーフで、マルチリンガルな才能をもつ女性だ。

黒髪と鳶色の瞳が特徴的で、強い意志を感じさせる顔立ちが印象的だ。翻訳や通訳を手がける会社を経営する一方で、声優やコマーシャル出演といったサイドビジネスもこなしている。


 エレナは自分の家の問題を話し出す。


 「2年前、主人と子供2人でこの家に引っ越しました。この家は築250年のアンティークな建物で、古い家が好きな私たちにはぴったりの家でした。でも引っ越して以来、私の腰痛がひどくなり、主人の職場ではトラブルが続いています。長男は作曲家を目指して音楽学校に通っていますが、曲が作れなくなり、長女は体調を崩してばかりです。それに、家の中で黒い影を毎日のように目撃します。知人に紹介された霊能者には、家の周辺で悲劇があった可能性があると言われ、セージを焚くよう勧められましたが、効果はありません。引っ越すべきか悩んでいます」


 ノアは答える。

「セージでは問題は解決しないよ。さっそく家の中を見てみよう」

 

 セッションが始まり、ノアはすぐに異様なエネルギーを感じ取って話した。

「ああ、これは本当にお化け屋敷みたいだね。声が聞こえることもあるのでは?」


「はい、よく聞こえます。娘も怖がっています」


 ノアは家の中で見える映像を語り始めると、エレナの街や家が持つ歴史が浮かび上がってきた。


 「この街はアメリカの独立戦争の戦場だったね。その後も港や鉄道の発展、奴隷解放運動など、多くの出来事がここで起こった。その時代ごとの人々の意識が、まだここに色濃く残っているようだ」


 ノアには次々と映像が見えてきた。


「君が住む街での出来事が見えている。この街はアメリカ独立戦争の戦場だった。イギリス兵とアメリカに住む農夫のような人達が戦っている。アメリカの歴史と共にこの街は発展してきた。この近くの港に人々は船でやって来た。その人達は幌馬車に乗ってどんどん奥地に向かって行く。鉄道が敷設される。鉄道の開通を記念した式典で蒸気機関車の前に立ち、横断幕の下でシャンパングラスを手にした紳士達やパラソルをさした淑女の姿が見える。黒人の奴隷達を解放しようという運動もこの地域で始まった。ヒゲを生やした男性が聴衆に向かって演説している。彼の後ろには奴隷達を鞭打つ鞭や金属の鎖が何本も板に掛けられている。その男性は自分と同じ人間を鞭打ちをしたり鎖に繋ぐのは神様の前に恥ずべき行為だと熱心に聴衆に話しかけている。鉄道のお陰で街は発展し、その後鉄道は大陸間横断鉄道になって行く。その時代ごとの人の意識がたくさん残っている。様々な服装の人達がたくさんいる」


エレナは納得してこう言った。

 「ノア、アメリカの歴史ドキュメンタリーを見ているようですね。そうです、この街はアメリカの独立戦争の舞台でした。そういう歴史的背景に惹かれたのと、アンティークが好きなので、この家を購入して引っ越してきたのです」


 ノアは引き続き浄化をしている。映像がどんどん見えている。

なぜ、エレナの家で黒いものが見えるのか、また、変な現象が起こるのか、だんだんその核心に迫ってきているようだ。


 「エレナ、今、君の家が見える。たしかに重厚な建造物だね。この家に集中して見ていくと、見えてくるものがある。片足をなくして膝から下を木の棒で継いでいる男性。顔の半分が爛れたようになっている男性。人々に恐れられた犯罪者。黒いドレスを着た老婆。悲しみの中で衰弱している女性。様々な服装の人達がいる。強い恨みや凶暴な思い、肉体への強い執着。大人も居れば子どもたちもいる。白人も居れば黒人もいる。奴隷解放運動はここで始まったが、ここには多くの奴隷たちのつらく苦しい思いが色濃く残っている。奴隷たちは虐待され、ひどい扱いを受けていたので、彼らの強い恨みの念がこの土地と家に残っている。この強いネガティブなエネルギーが、ここで暮らしている君たち一家に不調を引き起こしている。エネルギーには意志がある。恨みの念だから、絶対に幸せにはしないぞ、という意志がここにはある。このエネルギーがある限りは、全てがうまくいかない。そりゃあ家はお化け屋敷になっちゃうよ。今、そのエネルギーを全部浄化して消した」


 「浄化してもらっている間、黒と赤が見えていました。あとたくさんの人が見えました。私が見えていたものは全体的に黒くて重たい感じでした」と、エレナは言った。


 「赤い色は悲しみと怒りのエネルギーの色だよ。悲しい歴史がここであった。君を通して、この土地に色濃く残っている暗いエネルギーを浄化できたので良かった。街全体もこれから明るくなるよ。ご主人や子供たちの状況も好転するから心配しないで大丈夫。引っ越す必要もないよ」


 セッションが終わると、エレナは体が軽くなったが疲れたと言った。そして1ヶ月後、エレナに状況を聞いたらこんな返事が返ってきた。


 「ノアの言う通り、家の中で黒い影を見ることもないし、人の声を聞くことも無くなりました。私の腰痛も消えて、主人と子供たちは体調も良くなり、仕事も学校も全て順調です。家の中のトーンが明るくなったとみんなが驚いています。すごいですね、ノア!大好きな家でこのまま暮らしていけるので本当に嬉しいです。ありがとうございます」


 ノアの話を聞いているだけで歴史のドキュメンタリーを見ているようだった。

歴史は教科書や本で学ぶが、こんな風に実際に残っているエネルギーから当時の出来事が浮き彫りにされると、さらに現実味がある。

 悲惨な出来事があれば、そこに関わっている人たちはいろいろな思いを抱く。ネガティブな思いのエネルギーが浄化されずに残っていると、そのエネルギーはそこで暮らす人たちに悪影響を及ぼすことになる。


 過去と現在が交差する不思議な世界。

歴史の影響を感じながら、浄化された家で新しい生活を始めるエレナ一家の未来が、より明るいものでありますように!


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