心理学者が出会った本当の癒し
- Gabby
- 2018年4月15日
- 読了時間: 3分
更新日:1月17日
今日のセッションの舞台はアメリカ東海岸の大都市、フィラデルフィア。
この街はアメリカ独立の歴史と深く結びついており、独立記念館や自由の鐘、さらには映画「ロッキー」で有名なフィラデルフィア美術館が観光名所です。
アメリカ独立記念館

今日のクライアント、ジェフリーはフィラデルフィアにあるアイビーリーグ大学の心理学博士課程に在籍し、自身のカウンセリングのクリニックも経営している。一見して知的な印象を受ける彼だが、その表情はどこか硬く緊張している。
ノアがジェフリーを見て、すぐに感じ取った。
「君はいつも落ち込んでいるね。でも自分でもその理由がわからないのでは?」
「その通りです。心理学を6年も学び、自己分析もしましたが、なぜ落ち込んでしまうのか理由がわからないのです」
ノアは説明を始めた。
「原因は、君のお母さんが君を妊娠していた時、精神的に非常に不安定だったことにある。君のお兄さんが生まれた後、お母さんは何度か流産を経験した。だから今度こそ無事に産めるのか不安だったし、流産した子たちへの罪悪感も抱えていた。そのお母さんの不安感と罪悪感は、君がお腹にいる間、すべて君に入ってしまった。母親と胎児は一心同体だからね。そのため、君にが生まれたときに抱いた最初の感情が、不安と罪悪感だった。特にそのネガティブなエネルギーは君の下腹部に溜まっている。そのせいで、子供の頃からお腹の調子が悪かったはずだよ」
ジェフリーは驚き、同時に納得したようだった。
「確かに母は兄のあと、3回流産したと聞いています。私自身、小さい頃からお腹が弱く、食べるとすぐに下痢をしたり吐いたりしていました。不安も強く、自信が持てない子供時代でした」
ノアはさらに続けた。
「お母さんから入ったネガティブなエネルギーは、赤ちゃんにとって、とても苦しいもの。とても苦しいと、赤ちゃんは生まれることを選ばず、霊界に戻ることもある。それが流産だったりする。君の場合、たくさんのネガティブなエネルギーが入ってきたけれど、それを抱えながら生まれてきた。そのエネルギーは今でも君の中に残り、不安や孤独感、罪悪感を引き起こしている。たとえば、楽しいパーティーや仲良しの友達といる時でさえ、『ここは自分の居場所じゃない』と感じることがあるはず」
「本当に、その通りです。楽しい場所にいても、心に穴が開いたような気分になるし、自分はここに属していないと感じてしまうこと、多々ありましたね。寂しいです」
「それは赤ちゃんの時に、お母さんから入った感情のエネルギーがそこに残っているから。そのエネルギーをこれから取り除こうね」
ノアは浄化を進めながら、ジェフリーと母親が抱えた感情を追体験した。
母親の流産による深い悲しみや罪悪感、不安感、ジェフリー自身の不安、親の期待に応えられないという罪悪感、お腹の不調、そして鬱のような感覚。さまざまな感情が複雑に絡み合っている。
浄化が終わると、ジェフリーは驚きの表情で言った。
「身体の中から重たいものが抜けていくのを感じました。こんな感覚は初めてです。心も身体も軽くなり、最後には明るい光が見えました。自分が勉強してきた心理学とは全く異なるアプローチで驚きです。過去のエネルギーがこんな風に人の中に残ること、そしてこんな風に影響するとは考えたことがなかったです。ぜひ、ノアからエネルギーについて教えてもらいたいです」
(後日談)
数ヶ月後、ジェフリーからメールが届いた。
セッション以来、理由もなく落ち込むことがなくなり、お腹の調子もよくなったと書かれていた。現在は、妊娠中の友人や患者に自身の体験談を語り、母親が精神的に安定し、愛を注ぐことの大切さを伝えていると。
「赤ちゃんはお母さんと一心同体です。たくさんの愛を注ぎましょう!」

















































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